今回のアルバム『yes』の制作は、いろんな意味ですべてが初めてだった。 「イギリスレコーディング、セルフプロデュース、ミュージシャンとの交渉を含めたディレクション」また、精神的に「ありのままの自分を歌うこと」を含めて。
1997年の秋、そのビジョンは強く私をとらえ、デモテープ作りを始めた。
そのビジョンはシンプルで強く具体的だった。
そしてアルバムを形にしていく為の道を自分なりに作った。このプロジェクトの為のリサーチを始め、LondonとTokyoでのメールのやりとりを始めた。レコーディングに先駆け単身で渡英し、興味を持っていたミュージシャンと会い、デモテープを聴いてもらい、自分に力を貸してくれるか意思を確認し、アルバム全曲の楽曲を決め、1998年の6月、とうとうレコーディングに入った。
日本からひとりで行った私に起こった数え切れないアクシデント。
ものすごい絶望感、ものすごい不安感、緊張感と、プレッシャー、どれを取っても、今までありえなかったくらいの、最大のものが私を襲った。それでも最大の信念を持ってやってきたもの、このアルバムyesには、その全てが入っている。
関わった全てのミュージシャン。とても、とても深く、同じ時間に、同じ瞬間に、呼吸を重ねながら、時にとても繊細にその呼吸を重ねながら、同じ音の後ろに潜む、その生命を感じながら作っていったもの。私をとらえたあのビジョンを形にするため
に。その作業がどれだけ美しいものだったか。
今、あの信じられないくらいのプレッシャーも、ぎりぎりのところを歩いていた緊張感も、それらと同じくらいの数か、それ以上の幸福な満たされた瞬間の数々がよみがえり、少しずつ、甘い輝きを与えてくれようとしている。
akemi kakihara
ak 1998 Yes
Like a cloud, I find a beauty in all kinds of my behavior, even when I'm nasty to myself. To say to yourself
“Yes, you are not beautiful” is painful to admit, but you find yourself honest at least. I beliave that is the, most beautiful thing.
I want to be just as I am, like a cloud.
雲のように、どんな自分の姿にも美しさは潜んでいるのを見つける。たとえ時に許せないくらいのひどい自分を見つけても。今の自分はあんまりよくない・・と認めるのはとても苦しい、だけど少なくてもそこには正直な自分がいる。その気持ちこそが一
番美しいと信じている。ありまままの自分でいたい、雲のように。
ak
Recorded in London, 1998 summer.
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