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アーティスト クラシック

ナタリー・デセイ (Natalie Dessay)

1965年4月19日、リヨン生まれ(グローヴ新音楽辞典より)。梅園房良氏のノーツ(『ベスト・オブ・ナタリー・デセイ』)によれば本姓はDessaixで、Dessayは芸名とのこと(どちらの綴りも仏語圏では『ドゥセ』と発音)。また、名前の「ナタリー Natalie」のスペリングがフランス風のNathalieにならない点には、女優ナタリー・ウッド Natalie Woodへの敬意が込められている。ボルドーで成長し、バレリーナを夢見たものの歌への道に転向し、同地の音楽院に学び、母語に加えてドイツ語のレパートリーも習得。1989年にP.ジョルダン演出の《ジョゼフ》(メユール作曲)に出演、若い娘(Une jeune fille)役を歌い録音にも参加した。ちなみにこの公演は仏国内で放映され、彼女の最初期の映像となっている。翌90年にはウィーンのモーツァルト・コンクールで優勝、リヨンでツェルビネッタやブロンデ(《後宮よりの逃走》)を歌う。その後ジュネーヴで《こうもり》のアデーレを演じ、92年にはバスティーユで《ホフマン》のオランピアを歌って絶賛される。
以後、ウィーン国立歌劇場やミラノ・スカラ座、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場に出演、R.シュトラウスの《無口な女》のアミンタ(96:ウィーン)やベッリーニの《夢遊病の女》のアミーナ(01:スカラ座)で認められる。96年7月に録音の『フランス・オペラ・アリア集』では、マイヤーベーアの《ディノラ》の名曲〈影の歌〉sw3点変イ音という超絶高音を燦然と響かせ、オペラ界の話題を独占。97年にはザルツブルク音楽祭に《魔笛》の夜の女王役で初登場したほか、トマの《アムレット》(04:コヴェントガーデン)における悲運のオフェリ(オフィーリア)役ではシェイクスピア劇にうるさい英国人をも圧倒した。 
また、母国での活躍ももちろん目覚しく、オペラ=コミック座での《ラクメ》(ドリーブ)(95)のタイトルロールや夫君ロラン・ナウリと共演の《地獄のオルフェ》(97:リヨン)、ドニゼッティの《ルチア》の仏語改作版《ランメルモールのリュシー》(01:リヨン)などで絶賛される。また、バロック・オペラの分野でもヘンデルの《アルチーナ》(99:ガルニエ宮)のモルガーナやラモーの《インドの優雅な国々》のジマ(99:ガルニエ宮)で好評を得ている。
04年9月に初来日し、リサイタルを開催して満場の客席を唸らせたデセイ。その後は《魔笛》のパミーナ(06:サンタフェ)やセミ・ステージ形式の《ペレアスとメリザンド》(05:エディンバラ)、《ルチア》の伊語オリジナル版(04:シカゴ&06:バスティーユ)などで話題を集め、07年9月にはメトロポリタン歌劇場おシーズン開幕公演を同じくルチア役で飾っている。また、同年11月には再来日。《椿姫》や《ルチア》などイタリア・オペラの名アリアを歌って絶賛を博した。
ちなみに、来日時のインタヴューでデセイは「舞台では演技が7割、歌が3割」と語っており、夜の女王役で出演するのも、三点F音を有する二つの難曲を歌うためというよりは、「〈復讐のアリア〉の直前の、パミーナを脅す台詞が言いたいから」なのだという。こうした発言を裏付けるがごとく、彼女ならではの躍動感溢れる名舞台は近年も続々と出現しており、07年1月のロンドンにおける《連隊の娘》(L.ペリ演出)や07年6月バルセロナでの《マノン》(D.マクヴィカー演出)、そして09年1月ウィーンでの《ペレアスとメリザンド》(ペリ演出)が映像収録されている。また、《連隊の娘》のマリー役では、英国のローレンス・オリヴィエ賞も受賞した(2008年3月)
このほか、「演技のやり甲斐のある役柄なら何でも」という熱意を象徴すべく、09年秋のパリ・バスティーユでは《ラ・ボエーム》の脇を固めるムゼッタ役で登場、仏Opéra magazine誌上で 「輝かんばかりに、抗いがたい魅力を有し、したたかな」女性像を描き出したものと絶賛された。また、2010年秋に、南仏ニースでプーランクの傑作《カルメル会修道女の対話》のブランシュを演ずる予定というニュースもオペラ界を賑わせている。
そして、同じく来日時のインタヴューで「歌手人生の究極の目標」と語った《椿姫》にもデセイはついに挑戦、09年夏の米国サンタフェで盟友ペリの演出のもと主演を果たし、声の限界まで歌い上げ情熱的に演ずる姿が各誌で賞賛された。その同じプロダクションを引っさげての初来日となるイタリア・トリノ王立歌劇場の公演(2010年7月&8月)では、「デセイのヴィオレッタ」を語り伝えるべく、客席に居並ぶわが国のオペラ・ファンが固唾を呑んで見守るものと目されている。

岸 純信(オペラ研究家)

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1

星の輝く夜

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2

パントマイム

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3

月の光

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4

ピエロ

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5

現われ

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6

ひそやかに

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7

艶なる宴

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8

ロマンス/霧のように消える魂

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9

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10

中国風のロンデル

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11

波・椰子・砂

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12

アリエルの恋歌

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13

未練

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14

海に落ちた水夫

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15

死化粧

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16

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17

ロマンス

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18

妖精たち

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19

選ばれた乙女

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