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1966年 ザ・ビートルズ来日日記
1966年6月29日、当時人気絶頂の中にあったザ・ビートルズは最初で最後の日本公演を行うため羽田空港に降り立ちました。
空港、宿泊先の東京ヒルトンホテル(現:ザ・キャピトルホテル東急)、そして会場となった日本武道館では連日6,000人規模の警察官による空前の警備体制が敷かれ、公演は6月30日、7月1日、2日の3日間で計5回実施、約5万人を動員し、コンサートのテレビ中継では59.8%という異例の高視聴率を記録!
そしてわずか5日間の滞在で日本を後にしました。
その当時の模様を振り返ります。
6月24日(金)
ブライアン・エプスタインのビジネス・パートナーでブッキングのエージェントだったヴィック・ルイスが、一足早く日本に到着。
翌日には、ビートルズ日本公演の主催者である読売新聞社を訪問し、公演に向けて視察を開始した。
6月28日(火)
ビートルズ一行がこのツアーで最初に訪れたドイツのハンブルクを出発し、ロンドンで飛行機を乗り換えて、日本へ向かう。
直行便でこの日の17時15分到着予定だったが、台風の影響によりアンカレッジ経由に変更。アンカレッジにしばらく留まったあと、東京に向けて飛んだ。
6月29日(水)
3時40分、ビートルズを乗せた飛行機が羽田空港に到着した。4時にリムジンが出発し、宿泊先のヒルトン東京(永田町)へ向かった。ホテルの10階(最上階)をすべてビートルズ一行が借りきり、メンバー4人はプレジデンシャル・スイートを使用する。到着後、一行は就寝。
15時10分頃、メンバーがスイートの前で公演の司会者であるE・H・エリックによるテレビ用インタビューを受ける。
15時20分、ホテルの真珠の間で記者会見開始。3人の代表記者のみが質問をする。
17時頃、東芝音工の石坂範一郎専務と高嶋弘之ディレクター、そして加山雄三がスイートを訪問。ビートルズの4人と加山は会食し、数時間を過ごす。専務とディレクターはエプスタインと会談した。
なお、10階に上がることができたのは、プロモーターの永島達司と通訳をしていた彼の兄や側近のスタッフ、ルームサービスなどホテル側のスタッフ、永島が手配した業者、許可されたごく少数のゲストのみである。
6月30日(木)
18時45分、ビートルズがホテルを出発。日本武道館で初の公演を迎える。
ビートルズの楽屋としては貴賓室が使われた。前座の出演者たちの楽屋は別の部屋であり、ビートルズに会う機会はなかった。前座で演奏したのは尾藤イサオ、内田裕也、望月浩、桜井五郎、ジャッキー吉川とブルーコメッツ(以上、全公演出演)、ドリフターズ(6月30日と7月1日に出演)。
開演時間の18時30分から前座のステージが始まった。15分の休憩をはさみ、ビートルズの出演は19時35分から。公演のもようはテレビ放送用に撮影された。
7月1日(金)
騒動を避けるためにビートルズの行動はきわめて厳しい管理下におかれていたが、午前中、ポールはロード・マネージャーのマル・エヴァンズを伴ってホテルを脱出する。しかし、その車に警視庁の担当者も同乗し、後ろを報道陣が追った。ポールがどうしても車を降りたいと言って皇居前を少し歩き、二重橋付近で写真を撮られた。その後、ホテルに連れ戻される。
報道陣がポールを追っているあいだ、ジョンは要領よく抜け出していた。もう一人のロード・マネージャーであるニール・アスピノールを伴い、原宿や麻布、青山で骨董品などを買って帰った。
13時頃、ビートルズ・ファン・クラブ会長の下山鉄三郎がスイートを訪問した。日本のファンのためにビートルズのメンバーが描いた絵をプレゼントすると約束する。
14時、武道館で昼の公演が開演する。ビートルズの出演は15時から。前日に撮影したビデオの放送をエプスタインが許可しなかったため、この昼の公演もテレビ用に撮影された。
18時30分、武道館で夜の公演が開演する。ビートルズの出演は19時30分から。
21時からテレビ番組『ザ・ビートルズ日本公演』(日本テレビ)が始まり、この日の昼の公演が放送される。ビートルズのメンバーもスイートで番組を鑑賞した。
7月2日(土)
日本のみやげを購入する機会もないことから(ジョージとリンゴはまったく外出せず)、業者が品物を持ってスイートに入り、ビートルズのメンバーはカメラや着物などを選んだ。
13時30分頃、『ミュージック・ライフ』編集長の星加ルミ子とカメラマンの長谷部宏がスイートを訪問する。ビートルズのメンバーへの単独取材は一切許可されていなかったが、前年に同誌がロンドンでの取材に成功していた実績などから、広報担当のトニー・バーロウがこの会見を手配した。
武道館で昼の公演(ビートルズの出演は15時から)。
武道館で夜の公演(ビートルズの出演は19時30分から)。これが最後の公演となる。
22時頃、『週刊読売』ビートルズ特集号の編集チーフをつとめていた音楽評論家の湯川れい子がビートルズのスイートを訪問する。たとえ主催者の雑誌であっても個別の取材ができなかったため、メンバーが欲しがっていた関係者の腕章を届けるという名目で面会の機会が作られた。
夜、ビートルズはホテル内のスターヒル・クラブでピアノを弾くなどしてくつろいだ。
7月3日(日)
9時43分、ビートルズ一行がホテルを出発し、羽田空港へ向かう。このとき、ジョンは前日にもらった腕章を付けていた。
10時43分発の飛行機に乗り、香港を経由して、次の公演地であるフィリピンに向かった。
♪ビートルズ日本公演演奏曲
(5公演共通)
1.ロック・アンド・ロール・ミュージック
2.シーズ・ア・ウーマン
3.恋をするなら
4.デイ・トリッパー
5.ベイビーズ・イン・ブラック
6.アイ・フィール・ファイン
7.イエスタデイ
8.アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン
9.ひとりぼっちのあいつ
10.ペイパーバック・ライター
11.アイム・ダウン