Best Selection 105年の歴史 アーティスト紹介 エピソード集 ミニ知識集 ギャラリー
 
105年の歴史
1877 トマス・エディソン、アメリカ・ニュージャージー州の自宅で世界初の録音システム(シリンダー・フォノグラフ)を完成させる。
1880 アレクサンダー・グラハム・ベルとチャールズ・サムナー・テインター、ワシントンの研究所で「グラモフォン」と命名された録音機を開発。
1887 ベルとテインターの録音機「グラモフォン」の特許が、レコード製作会社となる「アメリカン・グラモフォン・カンパニー」に譲渡される。社長のエドワード・D・イーストンはレコード販売のために「コロムビア・フォノグラフ・カンパニー」を設立。その他いくつかの会社が参入するなどして、レコード産業史の黎明期が形成される。
1897,7 エミール・ベルリナーが開発した録音システムのイギリス向け販売権を、ウィリアム・バリー・オーウェンが取得。ロンドンの中心地であるストランド街で「ザ・グラモフォン・カンパニー」をおこす。これがEMIの歴史のスタート地点となる。
1898,7 「ザ・グラモフォン・カンパニー」における最初のレコーディング・エンジニアとなるフレッド・ガイスバーグが、ロンドンで小さな録音スタジオを開設。「ザ・グラモフォン・カンパニー」は秋に、録音機とレコードの製作・販売会社として体制を整える。
1898 画家フランシス・バールー氏が「His Master's Voice」という題名の絵を描く。これが1909年に「ザ・グラモフォン・カンパニー」のトレードマークになった。
1900,5 「コロムビア・フォノグラフ・カンパニー」がロンドンにオフィスを構える。
1900,12 「ザ・グラモフォン・カンパニー」が「ザ・グラモフォン&タイプライター社」に社名変更。
1901
|
1902
フレッド・ガイスバーグら、ロシアで名歌手フェオドール・シャリアピンを発掘。
1902 ガイスバーグ、ミラノのスカラ座でカルーソーに出会い、彼の録音を開始。
1904 ソプラノ歌手、ネリー・メルバの録音が販売され大成功を収める。
1906,12 「ザ・グラモフォン&タイプライター社」、ミドルセックス州のヘイズに工場を開設。EMIファンにはおなじみ「Hayes,Middlesex,England」のクレジットが生まれる。
1907,11 会社名を「ザ・グラモフォン・カンパニー」に戻す。同時に、当時としては破格の企画であったオペラ全曲録音のプロジェクトがスタート。レオンカヴァッロの《道化師》が作曲者監修のもとで(全曲にはやや満たないものの)録音される。
1909,3 「His Master's Voice」のニッパー犬が、会社の正式なトレードマークとなる。同時にレーベルマークとなる「レコーディング・エンジェル(レコードを記録している天使)」のマークも公表される。
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1910,1 初の協奏曲録音として、26歳のヴルヘルム・バックハウスが抜擢され、ロナルド・ランドン指揮の新交響楽団と共に、グリーグのピアノ協奏曲第1楽章が録音される。
1914,1 イギリスの人気作曲家エドワード・エルガーが、自作自演録音を開始する。彼は後の電気録音時代にも多くの自作自演録音を行った。
1914,11 アルトゥール・ニキシュがベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮した、ベートーヴェンの交響曲第5番が発売される。この曲の初録音として、今でも引き合いに出される名演。
1921,4 ロンドンのオックスフォード・ストリートに、販売店「His Master's Voice(HMV)」の第1号店がオープン。
1925 アメリカの「ウェスト・エレクトリック・カンパニー」により、それまでのアコースティック録音(ラッパ吹き込み)に代わって電気録音が開始される。12月にはHMVから最初の電気録音によるレコードが発売される(ロナルド・ランドン指揮ロイヤル・アルバート・ホール管弦楽団によるチャイコフスキーの交響曲第4番)。
1927
|
1930
「コロムビア・フォノグラフ・カンパニー」がバイロイト音楽祭での録音を行う。
1931,6 「ザ・グラモフォン・カンパニー」と「コロムビア・フォノグラフ・カンパニー」が合併。「Electric & Musical Industories(EMI)」が誕生する。「HMV」「コロムビア」「パーロフォン」という3レーベルでスタートした。11月にはロンドンのアビー・ロードに新しい録音スタジオが完成し、エルガーが自作の《希望と栄光の国》を指揮して最初の録音が行われる。また12月にはスタッフのアラン・ブルームレインが、ステレオフォニック(ステレオ録音のもとになるシステムとノウハウ)の特許を出願する。
1934,1 EMIにおける最初のステレオ録音が、実験的に行われる。トマス・ビーチャム指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団による、モーツァルトの交響曲第41番《ジュピター》が演奏・録音された(発売されたのはモノラル)。
1937,10 ヴィルヘルム・フルトヴェングラーが、HMVへ初録音を行う(ベートーヴェンの交響曲第5番、演奏はベルリン・フィル)。フルトヴェングラーは1954年に亡くなるまで、EMIの大切なアーティストであり続けた。
1945 第2次世界大戦が終わり、EMIの建て直しを行うために社長のデイヴィッド・ビックネルとプロデューサーのウォルター・レッグが、ヨーロッパ各地でアーティストへの再コンタクトと新人の発掘を開始する。レッグはロンドンで、EMIの録音専用オーケストラであるフィルハーモニア管弦楽団を結成。
1946 レッグが続々と録音契約を結ぶ。その顔ぶれは、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、フルトヴェングラー、バリトン歌手ハンス・ホッター、レッグの妻となるソプラノ歌手のエリザベート・シュヴァルツコップ、そしてEMIの躍進を担う若手指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンなどがいた。9月にはカラヤンとウィーン・フィルによる最初の録音が行われてている(ベートーヴェンの交響曲第8番、翌年3月にコロムビアから発売)。
1948 ソプラノ歌手マリア・カラスがEMIに初録音を行う(ベッリーニ作曲《ノルマ》からのアリア)。10月には磁気テープによる録音がアビー・ロード・スタジオでスタート。録音の新しい時代に入り、音質がさらに向上する。
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1951,
7-8
再開されたバイロイト音楽祭で、フルトヴェングラーの指揮によるベートーヴェンの交響曲第9番《合唱付き》が実況録音される(言うまでもなく、現在も高い評価を得ている“バイロイトの第9”)。また同音楽祭では、カラヤン指揮の《ニュルンベルクのマイスタージンガー》も録音され、34枚組のSPセットとして発売された。
1952,3 EMIが北米に進出。アメリカとカナダではニッパー犬のトレードマークは使用されず、「レコーディング・エンジェル」が正式なマークとなった。
1952,8 イギリスで最初の45回転レコードと、33回転LPレコードが発売される。LP第1号は、グィド・カンテルリ指揮ミラノ・スカラ座管によるチャイコフスキーの交響曲第5番。
1954,10 デニス・ブレイン(ホルン)とカラヤン指揮によるモーツァルトのホルン協奏曲集が発売され、ベストセラーを記録する。
1955,1 アメリカの市場を強化するために「キャピトル・レコード」を設立する。2月には正規のステレオ録音を開始する。第1号はニコライ・マルコ指揮によるプロコフィエフの交響曲第1番&第7番。
1957,7 「EMIレコーズ」が設立。
1958,10 EMIとデッカによりステレオ録音レコードが発売される。EMIからはビーチャム指揮によるR・コルサコフの《シェエラザード》(HMVレーベル)などが発売された。しかしステレオ装置の普及を横目に、1968年まではステレオとモノラルの2種類のレコードが同時発売されていた。
1962,3 最後のSPレコードがカタログから消失。
1964,4 ウォルター・レッグがEMIから離れ、フリーランスとなる。
1965,8 若手チェリストのジャクリーヌ・デュ・プレが、エルガーのチェロ協奏曲を録音。指揮者バルビローリの人気も手伝って、現在まで世界中でベストセラーを続ける。
1970,10 廉価盤レーベル「クラシックス・フォー・プレージャー」を設立。
1971,5 ロンドン交響楽団の首席指揮者アンドレ・プレヴィンが、EMIに最初の録音を行う。曲は彼の十八番であるラフマニノフの交響曲第2番。
1972 ドイツで、中世・ルネサンス時代からバロック音楽をレパートリーとする「リフレクセ(Reflexe)」シリーズをスタートさせる。新鮮なアーティストの顔ぶれと演奏のため好評を得て、数年後にはドイツのみから世界発売に切り替えられた。
1977 イギリス国内で大きな話題を巻き起こしていた若手指揮者、サイモン・ラトルと初録音を行う。曲はストラヴィンスキーの《プルチネッラ》で、演奏はノーザン・シンフォニア管弦楽団。
1979,6 EMI初のデジタル録音を行う。演奏はアンドレ・プレヴィン指揮のロンドン交響楽団で、曲はドビュッシーの《管弦楽のための映像》と《牧神の午後への前奏曲》。
11月には「ソーン・エレクトリカル・インダストリーズ」社と合併を行い、「ソーンEMI」社が設立される。
1982,11 EMIグループで初のCDが、日本の東芝EMIから発売される。翌年にはイギリス、アメリカ、そしてヨーロッパ各国でCDが発売された。
1992,3 「ヴァージン・レコード」を吸収し、ヴァージン・クラシックス・レーベルの発売をEMIが行うことになる。
1995 テノール歌手ロベルト・アラーニャがEMIと契約を結ぶ。
1997,1 ウィーン音楽界の名物である「ウィーン・フィルのニュー・イヤー・コンサート」を実況録音(リッカルド・ムーティ指揮)。EMIから「ニュー・イヤー・コンサート」のライヴが発売されたのは初めて。
1997,7 設立100周年を迎える。
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