michie nakamaru
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ストーリー

2003年、20世紀最高のディーヴァの生涯を描いた映画「永遠のマリア・カラス」が日本で大ヒットを記録。普段、あまりオペラに縁のなかった人の間でも、ディーヴァ=歌姫という存在がちょっとしたブームとなったのは記憶に新しい。
オペラ歌手・中丸三千繪は、1990年に声楽コンクールの最高峰、「マリア・カラス国際声楽コンクール」で日本人として初めて優勝(正確には、イタリア人以外の外国人として初の優勝者!)。
以来、プリマドンナとして世界中の桧舞台で活躍している。

 最初に聴いたオペラのレコードがカラスのもので、歌をはじめるきっかけとなったという中丸にとって、カラスの賞を受賞したことは、「一生背負っていかなければならない」とつらく感じた時期もあったが、単身でイタリアに渡り、カラスと同じ舞台で活躍したシミオナートや指揮者ガヴァッツェーニらに80年代に最後に直接教えを受けることが出来、「カラスが生きていたら、三千繪に会わせたかった」と言われたことが今でも心の糧になっているという。

 コンクール優勝後は、オペラの殿堂、ミラノ・スカラ座からの出演オファーをはじめ数々の舞台で成功をおさめ、CDの録音も順調にこなし、20タイトル近くのCDを発表してきた。亡きダイアナ妃も中丸のファンであり、ヴェルサイユ宮殿でフランス代表として歌い、高名なデザイナー、ピエール・カルダンに追いかけられるという華やかな毎日。
ところがある時期から、住み慣れたヨーロッパを後にし、ニューヨークに渡る。
気がつくと、家とオペラハウスを往復し、歌うだけの毎日。そして歌手なら誰もが抱く「いつかは声が衰える」という不安。そんな不安に打ち勝つために、中丸は肉体と精神を鍛える決意をあらたにし、12人ものコーチについて、トレーニングを開始した。1時間続けて泳げるようになるという目標も達成。体にムチ打って鍛え、オペラ本番の初日を迎えるまでに、最高のコンディションを整えられるように自分に厳しい訓練を課したのだ。歌いすぎて早くに声をなくしてしまった、マリア・カラスのようにならないために...。

 今の中丸は、とにかく心と体を鍛えて、いつまでも歌い続けられるようにと「中丸流」ディーヴァのライフスタイルを実践している。最近は、飛行機操縦の仮免許も取得し、それこそ自由に大空を飛びまわっている。「人に感動を与えるためには、人の何倍も感動しなくては」という信念のもとに。

 「オペラの舞台は華やかな世界ですが、そこに至るまでには、毎日の孤独で地道な努力の積み重ねがあるのです。オペラ歌手が普通の人の生活をおくることが出来ないのも宿命なのかもしれません。だからこそ、オペラの素晴らしさを分って頂ければ嬉しい。」と語る中丸。

 ニュー・アルバム、「アダージェット」の音は、暖かく、深く、エレガントな美しさとタイトル通り、贅沢なくつろぎ感にあふれている。もちろん、中丸の持ち味である「パッション=熱情」にはますます磨きがかかっている。
中丸三千繪が歌う、様々な愛の形、女の生きざま。
今、あらたな中丸のディーヴァ伝説がはじまっている。

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