EMI CLASSICS 名盤SACDシリーズ特設サイト

2011-12年 新リマスター音源使用   最高の音質で再現されるSACD-CDハイブリッド盤

第1回発売: 2011年12月7日 《40タイトル》  第2回発売: 2012年1月18日 《20タイトル》 第3回発売: 2012年2月15日 《20タイトル》 第4回発売: 2012年3月14日 《20タイトル》 価格: ¥3,000 / ¥4,500(2枚組)/ ¥6,000(3枚組)/ ¥7,500(4枚組)※全て税込

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全100タイトル

…2011年12月発売…2012年1月発売…2012年2月発売…2012年3月発売

<商品不具合に関するお詫びとお知らせ> 
12/7発売 『荘厳ミサ / オットー・クレンペラー』(TOGE-12042 ) >>詳細はこちらにてご確認ください。

交響曲

幅広い年代の指揮者をそろえ、時代の移り変わりによる演奏スタイルの変遷も見通せるラインナップを誇る。

モーツァルト:交響曲第35番《ハフナー》/第36番《リンツ》/歌劇《後宮からの誘拐》序曲

オットー・クレンペラー指揮
フィルハーモニア管弦楽団

TOGE-12001 1956年7月,60年10月,64年10,11月録音

クレンペラーの振るモーツァルトは辺りを払う威風を誇ると同時に、メリハリの利いた彫琢を施したサウンドによって、音楽の宿す生命力や温もりを生き生きと伝えてくれる。その独特の個性はいまだ古びることがない。

モーツァルト:交響曲第38番《プラハ》/第39番

オットー・クレンペラー指揮
フィルハーモニア管弦楽団

TOGE-12047 1962年3月録音

モーツァルトからイメージされる軽やかさや優美さから遠く離れた、どっしりとした構えと一点一画をゆるがせにしないスタイルは、一見古風にみえながらも音楽の本質をとらえて、充実した聴きごたえを与えてくれる。

モーツァルト:交響曲第40番/第41番《ジュピター》

オットー・クレンペラー指揮
フィルハーモニア管弦楽団

TOGE-12002 1956年7月,64年10,11月録音

悠然たるテンポの中、楽譜を隅々まで明瞭に照らす穏やかな光と、旋律に豊かな血肉を通わせる歌心によって、多面的かつスケールの大きいモーツァルト像が描き出されていく。巨匠クレンペラーの真価を伝える1枚。

シューベルト:交響曲第8番《未完成》
ハイドン:交響曲第104番《ロンドン》

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

TOGE-12073 1975年1,12月録音

驚異的な表現の幅とコントロールの行き届いた合奏によって、カラヤンの芸風の完成を告げた名演をオリジナル・カプリングで。陶酔的なシューベルトも、スケール大きく壮麗なハイドンも、余人に到達しえぬ境地を伝える。

シューベルト:交響曲第9番《ザ・グレイト》/《ロザムンデ》〜バレエ音楽第2番,第9番

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

TOGE-12074 1977年6月録音

《グレイト》はカラヤン唯一のシューベルト交響曲全集からのもの。ベルリン・フィルを自家薬籠中のものとした彼は、ダイナミックな強弱の変化と抒情的な歌心を両立させ、この曲を文字通りの巨大な音楽として聴かせる。

ベルリオーズ:幻想交響曲

シャルル・ミュンシュ指揮
パリ管弦楽団

TOGE-12003 1967年10月録音

創設間もないパリ管が、初代音楽監督ミュンシュの自在な指揮棒に応えて繰り広げたベルリオーズは、華麗なサウンドを武器に、音楽に込められた物語を踏み込みよく音に還元しながら、熱狂の渦へと聴き手を巻き込む。

メンデルスゾーン:交響曲第3番《スコットランド》/序曲《フィンガルの洞窟》

オットー・クレンペラー指揮
フィルハーモニア管弦楽団

TOGE-12004 1960年1,2月録音

遅めのテンポを基調に音の動きを細心に跡付けつつ、澄んだ歌い口によって情感のうつろいを克明に描き出す。憂愁立ちこめるスコットランドの歴史と情景を喚起する力において、クレンペラーに匹敵する録音はあるまい。

メンデルスゾーン:交響曲第4番《イタリア》
シューマン:交響曲第4番

オットー・クレンペラー指揮
フィルハーモニア管弦楽団

TOGE-12005 1960年2,5月録音

クレンペラーの《イタリア》は重心の低い響きとゆったりとした歩みが独特ながら、メリハリの利いた強弱や音彩の変化をバネに、生気あふれる表情を醸し出す。シューマンも重厚な響きの中に伸びやかさを打ち出して見事だ。

シューマン:交響曲第1番《春》/《マンフレッド》序曲

オットー・クレンペラー指揮
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

TOGE-12075 1966年1月録音

クレンペラーのシューマンは武骨な外観にもかかわらず、サウンド自体は細部まで綿密に練り上げられているのがユニークだ。第1番《春》は表題と無縁の重厚な音楽が、かえって作品に強靭な生命力を与えてすばらしい。

シューマン:交響曲第2番/《ゲノヴェーヴァ》序曲

オットー・クレンペラー指揮
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

TOGE-12076 1964年2月,66年7月録音

情緒に流されない客観的な表現を信条とするクレンペラーは、シューマンにおいても堅牢な音響の構築に力を傾注し、音そのものに全てを語らせようとする。当時の演奏習慣として楽譜にかなり手を入れているのも興味深い。

シューマン:交響曲第3番《ライン》/《ファウスト》序曲

オットー・クレンペラー指揮
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

TOGE-12077 1969年2月録音

ステレオクレンペラーが最晩年に録音した《ライン》は、楽譜にも手を入れつつ明晰なサウンドを織り上げる一方で、振り幅の広い表現に彼としてはロマンチックな表情が随所に盛り込まれ、濃厚な味わいをたたえた演奏となった。

シューマン:交響曲全集 
交響曲第1番〜第4番/序曲,スケルツォとフィナーレ/《マンフレッド》序曲

ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮
ドレスデン国立管弦楽団

TOGE-12098/100(3枚組)1972年9月録音

サヴァリッシュは、それまで管弦楽法に問題があるとされたシューマンの楽譜に一切の手を加えず、絶妙のバランスとともに音にして、その真の魅力を明らかにしてみせた。ドレスデン国立管の色彩美も映える歴史的名盤。

ブルックナー:交響曲第8番

カール・シューリヒト指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

TOGE-12048 1963年12月録音

さり気ないようでいて濃厚な歌心をたたえたシューリヒトのブルックナーには、いまだに熱狂的なファンも多い。崇高さとヒューマンな温もりの間で絶妙なバランスをみせる第8番も、彼の遺した伝説的な名演のひとつだ。

ブルックナー:交響曲第9番

カール・シューリヒト指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

TOGE-12006 1961年11月録音

シューリヒトのブルックナーは、細かいニュアンスを濃密に敷き詰めていきながら、全体としては枯淡の境地ともいうべき味わいを醸すところにユニークな個性がある。ウィーン・フィルの
美しいサウンドも印象的だ。

チャイコフスキー:交響曲第4番/第5番/第6番《悲愴》

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

TOGE-12050/52(3枚組) 1971年9月録音

これら3曲をカラヤンは度々録音しているが、鍛え抜かれた合奏の冴えと表情の徹底に加えて、彼にしては珍しく強い主情を盛り込みながら、それらが奇跡的なバランスを実現している点で、最右翼に位置する演奏といえる。

ドヴォルザーク:交響曲第8番/スラヴ舞曲第3番/第10番

ジョージ・セル指揮
クリーヴランド管弦楽団

TOGE-12007 1970年4月録音

合奏技術の飽くなき追求と客観的なアプローチのために、冷たく機械的と思われがちだったセルだが、ドヴォルザークの音楽では常々温かい共感をあらわにしていた。この最晩年の録音は彼の最良の演奏のひとつといえる。

ドヴォルザーク:交響曲第9番《新世界より》
スメタナ:交響詩《モルダウ》

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

TOGE-12049 1977年1月録音

カラヤンが遺した5種の《新世界より》の中でも、細部の表現の繊細さと洗練された音響の美しさでは当盤が断トツだろう。壮大な音風景にむせるほど濃密な抒情をこめて、彼にしか成しえぬ個性的なドヴォルザークとなった。

ドヴォルザーク:交響曲第9番《新世界より》

オットー・クレンペラー指揮
フィルハーモニア管弦楽団

TOGE-12101 1963年10-11月録音

甘やかな歌い回しや民俗的な躍動感を持つリズムといったこの曲のセールス・ポイントを遠ざけた上で、がっしりとしたサウンドとともに骨太の音楽として再創造された《新世界》。クレンペラーの異才ぶりが楽しめる。

マーラー:交響曲第5番/交響曲第10番〜アダージョ

クラウス・テンシュテット指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

TOGE-12008/9(2枚組) 1978年5,6,10月録音

テンシュテットによるマーラー交響曲全集の第1弾となったアルバム。仄暗い色調をとるロンドン・フィルの響きに、細かい溜めを多用して入念に練り上げた表情をのせた演奏は、凛とした厳しさと熱い火照りを感じさせる。

マーラー:交響曲第7番《夜の歌》

オットー・クレンペラー指揮
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

TOGE-12078/9(2枚組) 1969年9月録音

マーラー最大の問題作を採り上げたクレンペラーは、極端に遅いテンポと細部の誇張によって、異形の演奏を成しとげた。模範的な演奏からは程遠い解釈は、かえって指揮者の作品への深い理解を示して、衝撃的ですらある。

マーラー:《大地の歌》

オットー・クレンペラー指揮 
フィルハーモニア管弦楽団 
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 
フリッツ・ヴンダーリヒ(T) 
クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)

TOGE-12010 1964年2月,66年7月録音

クレンペラーの《大地の歌》は、感傷に流されない強面の響きの中に悠揚迫らざる歌を織り込んで、作品が明かすマーラーの心の深みへと聴き手を誘う。絶頂期のヴンダーリヒとルートヴィヒが聴かせる熱唱もすばらしい。

マーラー:交響曲第9番

ジョン・バルビローリ指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

TOGE-12011 1964年1月録音

アナログ時代、この作品の定盤として高い評価を得たアルバム。バルビローリが描き出す苦悩に満ちた悲劇的なヒーローとしてのマーラー像や、熱気をはらんで陶酔的な表現は、長く作品のイメージを決定づけたのであった。

ラフマニノフ:交響曲第2番

アンドレ・プレヴィン指揮
ロンドン交響楽団

TOGE-12053 1973年1月録音

ラフマニノフに情熱を注いでいたプレヴィンだからこその完全全曲版での録音。デリケートな歌心と優しくも艶やかなサウンドに彩られたロマンチックな名演は、この曲の再評価に決定的な役割を果たしたことでも知られる。

ラヴェル:ピアノ協奏曲/亡き王女のためのパヴァーヌ、
オネゲル:交響曲第2番〜弦楽とトランペットのための

ニコル・アンリオ=シュヴァイツァー(p) 
シャルル・ミュンシュ指揮 
パリ管弦楽団

TOGE-12106 1968年9月録音

オネゲルの交響曲第2番はミュンシュの十八番で、第二次世界大戦の空気を反映して劇的な緊張に満ちた音楽を理想的に再現した名演といえる。華やかな音彩にスケールの大きい歌をからめてユニークなラヴェルも興味深い。

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管弦楽曲

フランスからドイツまで、オーケストラがいまだローカルな薫りをたたえていた時代の名演・名録音が並ぶ。

メンデルスゾーン:《真夏の夜の夢》(抜粋)

オットー・クレンペラー指揮 
フィルハーモニア
管弦楽団&合唱団 
ヘザー・ハーパー(S) 
ジャネット・ベイカー(Ms)

TOGE-12012 1960年1,2月録音

クレンペラーは浮ついた陽気さとは無縁に、真摯に楽譜に対峙し、曖昧さのない音響として再現する中で、音楽に込められた穏やかな喜びを十全に表現していく。ユニークでありながら作品の本質を過たずとらえた快演。

ワーグナー管弦楽曲集T
《タンホイザー》序曲/同〜ヴェーヌスベルクの音楽/《ローエングリン》第1幕への前奏曲/《トリスタンとイゾルデ》〜前奏曲と愛の死 他

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

TOGE-12080 1974年9,10月録音

70年代のカラヤンらしく、ベルリン・フィルを自在に操りながら精妙な響きと官能的な表情で音楽を染め上げ、美しさを極め尽くしたワーグナー管弦楽曲集。スケール大きい歌と艶やかな色彩は聴き手をつかんで離さない。

ワーグナー管弦楽曲集U
《ニュルンベルクのマイスタージンガー》第1幕への前奏曲/《さまよえるオランダ人》序曲/《ローエングリン》第3幕への前奏曲 他

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

TOGE-12081 1974年9,10月録音

壮麗という言葉がこれほどふさわしいワーグナーもあるまい。ベルリン・フィルを振るカラヤンは、大音量でもしっとりした潤いと整った輝きを失わず、最弱音にも劇的な緊張を保持して、一分の隙もない演奏を繰り広げる。

サン=サーンス:動物の謝肉祭*
プーランク:典型的動物

ジョルジュ・プレートル指揮
パリ音楽院管弦楽団
*アレクシス・ワイセンベルク(p) 
*アルド・チッコリーニ(p)

TOGE-12102 1965,66年録音

円熟を迎えた巨匠として近年注目されるプレートルだが、若き日に録音したフランス音楽の数々も、独特の熱気と色彩センスを聴かせて忘れ難い。彼の十八番というべきプーランクとユーモアあふれるサン=サーンスを収める。

ビゼー:《アルルの女》組曲第1番,第2番/《カルメン》組曲

けている。
アンドレ・クリュイタンス指揮
パリ音楽院管弦楽団

TOGE-12082 1964年1月録音

クリュイタンス独特の優美な音楽作りと、フランス・ローカルの薫りも濃厚なパリ音楽院管のサウンドが相まって生み出した、独特のロマンをたたえた演奏は、これらの作品の規範的録音としてこんにちも愛され続けている。

チャイコフスキー:バレエ音楽
《くるみ割り人形》(全曲)

アンドレ・プレヴィン指揮
ロンドン交響楽団

TOGE-12013/4(2枚組) 1972年5月録音

プレヴィンの指揮棒が持つ、歌と色彩に対するロマンチックなセンスは、チャイコフスキーのバレエ音楽と抜群の相性をみせる。《くるみ割り人形》では音楽のメルヘン的な内容とマッチして、夢幻的な雰囲気を醸し出した。

チャイコフスキー:バレエ音楽
《白鳥の湖》(全曲)

アンドレ・プレヴィン指揮
ロンドン交響楽団

TOGE-12083/4(2枚組) 1976年5,6月録音

溌剌とした舞曲から哀切な情景音楽まで、幅広い表現を的確に音にしつつ、壮大な物語をプレヴィンは優しく語り聞かせていく。聴き手の心に嫋々たる余韻を残す秀麗な演奏は、この作品の模範的な名演と呼ぶにふさわしい。

エルガー:エニグマ変奏曲

エイドリアン・ボールト指揮 
ロンドン交響楽団

TOGE-12085 1970年8月録音

ヴォーン・ウィリアムズ:イギリス民謡組曲/グリーンスリーヴスの主題による幻想曲
作曲家本人たちと親交のあったボールトの指揮は、一見武骨な中に丹念な音響構築と表情付けを織り込んで、懐の深い情趣を感じさせる。その風格あるたたずまいは、作品の魅力を十全に引き出して聴き手を惹きつける。

ドビュッシー:管弦楽曲全集
交響詩《海》/夜想曲/牧神の午後への前奏曲/管弦楽のための《映像》 他

ジャン・マルティノン指揮
フランス放送国立管弦楽団 他

TOGE-12086/9(4枚組) 1973,74年録音

マルティノンが最晩年に遺したドビュッシーは、たおやかな感覚美と、詩情に満ちた表現が魅力的だ。フランス放送国立管もウェットな弦楽器、華麗な管楽器ともに、ローカル・カラーあふれる色彩を披露しているのが嬉しい。

ドビュッシー:海/牧神の午後への前奏曲
ラヴェル:ボレロ

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

TOGE-12103 1977年1月録音音

フランス音楽にも抜群の適性をみせたカラヤンが、ここではロマンチックな香りを内に秘めた柔らかい響きをベースに、音色や雰囲気の変化を精妙に描き出す。《ボレロ》でのベルリン・フィルの名手たちの活躍も必聴だ。

シベリウス管弦楽曲集
交響詩《フィンランディア》/《カレリア》組曲/交響詩《ポホヨラの娘》/悲しき円舞曲/レンミンカイネンの帰郷

ジョン・バルビローリ指揮
ハレ管弦楽団

TOGE-12054 1966年1月録音

スイギリス楽壇で好まれた雄渾で男性的なシベリウス像を継承しつつ、バルビローリはそこに情の濃いカンタービレを盛り込んで、個性的な演奏スタイルを完成させた。これら小品の数々はそのエッセンスを伝えてくれる。

ホルスト:組曲《惑星》

エイドリアン・ボールト指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

TOGE-12090 1978年5,6,7月録音

初演者ボールトによる実に5回目の《惑星》。扇情的な効果を強調されがちなこの作品を前に、じっくりと腰を落ち着けて、楽譜から豊かな表情を紡ぎ出していく演奏は、老いを微塵も感じさせず、見事の一言に尽きる。


ラヴェル:バレエ音楽《ダフニスとクロエ》(全曲)

アンドレ・クリュイタンス指揮
パリ音楽院管弦楽団

TOGE-12091 1962年6月録音

クリュイタンスがパリ音楽院管を振ったラヴェルの録音は、長くスタンダードとして君臨してきた。瀟洒なセンスの際立つ歌心と、音楽をうねるように盛り上げる自在な棒さばきは、《ダフニス》から熱狂と興奮を導き出す。

ラヴェル:ボレロ/スペイン狂詩曲/ラ・ヴァルス

アンドレ・クリュイタンス指揮
パリ音楽院管弦楽団

TOGE-12092 1961年11月録音

クリュイタンスのラヴェル全集中でも、独奏楽器の音色を存分に聞かせる《ボレロ》をはじめ、今は亡きパリ音楽院管の色彩美が最もよく発揮された1枚。センス豊かなリズムを利かせて音楽を盛り上げる指揮も秀逸だ。

ラヴェル:マ・メール・ロワ/高貴で感傷的なワルツ

アンドレ・クリュイタンス指揮
パリ音楽院管弦楽団

TOGE-12093 1962年4月録音

クリュイタンスの指揮は、オーケストラを歌わせる時のエレガントなフレージングに独自の個性をみせた。それが最も威力を発揮するのがラヴェルであり、なかでもファンタジーに満ちたこれら2曲はうってつけといえる。

ラヴェル:クープランの墓/古風なメヌエット/道化師の朝の歌/洋上の小舟/亡き王女のためのパヴァーヌ

アンドレ・クリュイタンス指揮
パリ音楽院管弦楽団

TOGE-12094 1962年9,10月録音

18世紀のフランス古典派音楽の模倣からスペイン舞曲の要素を大胆に採り入れたものまで、多彩な作風をみせるラヴェルの音楽に柔軟に対応するクリュイタンスは、ここでも光彩陸離とした演奏で聴き手をとりこにする。

ラヴェル:管弦楽曲集
スペイン狂詩曲/道化師の朝の歌/クープランの墓

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
パリ管弦楽団

TOGE-12104 1971年6月録音

カラヤンが短期間ながらパリ管の音楽監督を務めていた時代の録音。華麗一辺倒ではない粘り気のあるサウンドがユニークとはいえ、見違えるほど向上した合奏力を武器に、ごまかしのないラヴェルを聴かせて秀逸である。

ラヴェル:ボレロ/スペイン狂詩曲/《ダフニスとクロエ》組曲第2番

シャルル・ミュンシュ指揮
パリ管弦楽団

TOGE-12105 1968年9月録音

設立間もないパリ管から、ミュンシュは沸騰するかのような熱い興奮を引き出すと同時に、たっぷりとしたルバートを用いて旋律を表情豊かに歌わせていく。その融通無碍な指揮ぶりに稀代の名人芸が聴かれる貴重な名盤。

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協奏曲

時代の寵児から不動の地位を獲得した巨匠まで、ここに聴く録音はそのまま名演奏家たちの歴史でもある。

ベートーヴェン:三重協奏曲

ダヴィッド・オイストラフ(vn) 
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(vc) 
スヴャトスラフ・リヒテル(p) 
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

TOGE-12015 1969年9月録音

録音当時のソ連を代表する3人の演奏家が帝王カラヤンと組むという企画が大きな話題を呼んだアルバム。堂々としていながら細部まで彫琢の行き届いた表現が、作品の晴朗な気分に深い奥行きを与えて感銘をもたらす。

ショパン:ピアノ協奏曲第1番

サンソン・フランソワ(p)
ルイ・フレモー指揮
モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団

TOGE-12107 1965年7月録音

フランソワのピアノはまさに天衣無縫、大きなテンポ・ルバートや瞬間的な表情の変化を自在に盛り込みながら、そのことごとくが音楽に奉仕するさまがすばらしい。フレモーの懐の深い指揮もさり気なく独奏をひきたてる。

ショパン:ピアノ協奏曲第2番/2台のピアノのためのロンド*

サンソン・フランソワ(p) 
*ピエール・バルビゼ(p) 
ルイ・フレモー指揮 
モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団

TOGE-12108 1965年7月録音

フランソワはショパンの協奏曲をそれぞれ2回録音していて、フレモーとの共演はどちらも2度目のものになる。ラテン色の強い明るい色合いの管弦楽がフランソワの音色によくマッチして、個性的な演奏を成し遂げている。

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番

アレクシス・ワイセンベルク(p)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
パリ管弦楽団

TOGE-12109 1970年2月録音

ワイセンベルクの伴奏を務めるのはカラヤン指揮するパリ管。異色の組み合わせながら、独特のウェット感と輝かしさを誇るオーケストラは、格調高く堂々とした解釈の陰にある繊細さを音にして美しく聴かせてくれる。

ドヴォルザーク:ピアノ協奏曲

スヴィャトスラフ・リヒテル(p)
カルロス・クライバー指揮
バイエルン国立管弦楽団

TOGE-12056 1976年1月録音

天才の名をほしいままにしたクライバーとリヒテルという意外な組み合わせ、ドヴォルザークという意外な選曲が話題を呼んだ1枚。豪快な指揮と泰然自若としたピアノとのぶつかり合いがエキサイティングな快演を生んだ。

グリーグ&シューマン*:ピアノ協奏曲

ディヌ・リパッティ(p) 
*ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 
アルチェオ・ガリエラ指揮 
フィルハーモニア管弦楽団

TOGE-12095 1947,48年録音

リパッティは協奏曲でも、彼らしい清冽な抒情を全編に張りめぐらせた解釈を披露する。万全のサポートを得て、重苦しい情緒から解放され、軽やかに飛翔する音楽は、年月を越えて聴き手の心を揺さぶらずにおかない。

グリーグ&シューマン:ピアノ協奏曲

スヴィャトスラフ・リヒテル(p)
ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮
モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団

TOGE-12055 1974年11月録音

全てを表現し尽くそうとするかのような強靭な意志をあらわにするリヒテルと、雄壮な響きに骨太のロマンを込めるマタチッチ。2人は2作品から軟弱なイメージを拭い去り、強い緊張をはらんだ劇的な音楽として再創造する。

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
フランク:交響的変奏曲

アレクシス・ワイセンベルク(p)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

TOGE-12016 1972年9月録音

ラフマニノフはベタついた感傷に背を向けて、繊細かつ壮麗なサウンドの中に、深みのある抒情を流していく。理想的な音彩を得たフランクともども、カラヤンとワイセンベルクのスタイルが曲とマッチした好演が聴ける。

ラヴェル:ピアノ協奏曲/左手のためのピアノ協奏曲

サンソン・フランソワ(p)
アンドレ・クリュイタンス指揮
パリ音楽院管弦楽団

TOGE-12057 1959年6月録音

共に絶頂期にあったフランソワとクリュイタンスによるラヴェルの協奏曲2曲は、華麗な色彩やジャズ的な要素の洒脱な描出、たっぷりした抒情と熱い高揚の交錯を隙なく音にし、いまだに決定盤として君臨し続けている。

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

ダヴィッド・オイストラフ(vn)
アンドレ・クリュイタンス指揮
フランス放送国立管弦楽団

TOGE-12096 1958年11月録音

名匠オイストラフの堂々とした独奏に対し、独墺系の音楽にも定評のあったクリュイタンスは、瑞々しいニュアンスをたたえた伴奏でサポートする。強い陽光を思わせるアポロ的な輝かしさを作品に吹き込んだ名演だ。

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

ユーディ・メニューイン(vn)
オットー・クレンペラー指揮
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

TOGE-12110 1966年1月録音

メニューインが弾いたベートーヴェンの協奏曲ではフルトヴェングラーとの録音が有名だが、クレンペラーとの当盤では、一点一画もゆるがせにしない風格ある伴奏に支えられて、軽やかに飛翔するヴァイオリンを聴かせる。

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲/ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲

ダヴィッド・オイストラフ(vn) 
ムスティスラフ・
ロストロポーヴィチ(vc) 
ジョージ・セル指揮
クリーヴランド管弦楽団

TOGE-12017 1969年5月録音音

スケ〜ル大きく歌い上げるオイストラフとロストロポーヴィチに、端正な響きに豊麗なロマンを秘めて彼らを力強く支えるセル。3人の巨匠によるブラームスは、一期一会というにふさわしい感動的な演奏に仕上がった。

ハイドン:チェロ協奏曲第1番ボッケリーニ:チェロ協奏曲

ジャクリーヌ・デュ・プレ(vc)
ダニエル・バレンボイム指揮
イギリス室内管弦楽団

TOGE-12111 1967年8月録音

夫であったバレンボイムの作り上げる、表現力豊かながら軽みを帯びた管弦楽伴奏を背景にして、デュ・プレは深みある美音に伸び伸びとした歌をのせ、これらの作品にふさわしい晴れやかな気分を実現して忘れ難い。

ハイドン:チェロ協奏曲第2番
モン:チェロ協奏曲

ジャクリーヌ・デュ・プレ(vc)
ジョン・バルビローリ指揮
ロンドン交響楽団

TOGE-12112 1967年12月録音

デュ・プレがバルビローリと共演したこれら2曲では、指揮者の醸し出すノーブルな雰囲気にデュ・プレが寄り添い、デリケートな歌い回しで作品の魅力を明らかにしていく。そのロマンチックなたたずまいが印象深い。

シューマン:チェロ協奏曲
サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番

ジャクリーヌ・デュ・プレ(vc)
ダニエル・バレンボイム指揮
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

TOGE-12018 1968年4,5,9月録音

映画にもなった悲劇のヒロイン、ジャクリーヌ・デュ・プレが夫であったバレンボイムと共演した録音は数ある中で、この2曲は豊麗かつ曲折の多い旋律美とデュ・プレの情熱的なスタイルが理想的な合致をみせた例といえる。

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲/森の静けさ

ジャクリーヌ・デュ・プレ(vc)
ダニエル・バレンボイム指揮
シカゴ交響楽団

TOGE-12019 1970年11月録音

デュ・プレは彼女らしい情感豊かなカンタービレで全編を染め上げて、作品への深い没入を示す。それを外の世界へと繋ぎ止めるのがバレンボイムで、柄の大きな音楽で彼女を温かく包み込む指揮ぶりが強い印象を与える。

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲
サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(vc)
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団

TOGE-12113 1977年4,5月録音

ジュリーニらしい洗練されたカンタービレと深々としたサウンドを聴かせる伴奏に、ロストロポーヴィチのチェロは闊達な語り口で応じていく。独奏と指揮者との相性のよさが作品から新鮮な味わいを引き出した名演。

エルガー:チェロ協奏曲/歌曲集《海の絵》*

ジャクリーヌ・デュ・プレ(vc) 
*ジャネット・ベイカー(Ms) 
ジョン・バルビローリ指揮 
ロンドン交響楽団

TOGE-12020 1965年8月録音

デュ・プレの弾く協奏曲は、濃厚な情感をこめて歌い抜くチェロが作品と一体化した名演。《海の絵》も、格調高い歌を聞かせるベイカーがバルビローリとともに簡潔な楽譜から能弁な音楽を引き出し、秀逸な出来映えを誇る。

ディーリアス:告別の歌/夜明け前の歌/チェロ協奏曲

ジャクリーヌ・デュ・プレ(vc)
マルコム・サージェント指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 他

TOGE-12021 1965年1,3,4月録音

デュ・プレはここでも熱い火照りを宿した歌を紡いで、抒情味豊かなディーリアスの世界に独特の色合いをもたらす。作曲者晩年の《告別の歌》は透明な諦念を漂わせた傑作で、先駆的録音である当盤の復活は嬉しい限り。

モーツァルト:ホルン協奏曲(全曲)

デニス・ブレイン(hrn)
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮
フィルハーモニア管弦楽団

TOGE-12022 1953年11月録音

伝説的なホルンの名手デニス・ブレインの、水も漏らさぬ技巧に支えられた流麗かつニュアンス豊かなカンタービレは、若き日のカラヤンによる颯爽とした伴奏と相まって、これら協奏曲の楽しさと深みとを同時に伝える。

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室内楽曲

タイトル華やかなスターたちの協演は、室内楽のもつ渋く近寄り難い音楽というイメージを払拭してくれるに違いない。

チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲《偉大な芸術家の思い出》

イツァーク・パールマン(vn)
ウラディーミル・アシュケナージ(p)
リン・ハレル(vc)

TOGE-12058 1980年録音

チャイコフスキーの雄大な作品に対して、パールマンらはロシア色を強調したり、あからさまな嘆き節を持ち込むことなしに、清冽な音楽としてアプローチする。その若やいだ気分がこの演奏の最大の美点といえるだろう。

ショパン&フランク:チェロ・ソナタ

ジャクリーヌ・デュ・プレ(vc)
ダニエル・バレンボイム(p)

TOGE-12114 1968年8月,71年12月録音

既に病を得て療養に入っていたデュ・プレが遺した最後のスタジオ録音。バレンボイムの雄弁な伴奏にすがるように寄り添って歌うチェロが聴かれる。短過ぎたキャリアの最後を飾るにふさわしい、まさに白鳥の歌というべき演奏だ。

ブラームス:チェロ・ソナタ第1番/第2番

ジャクリーヌ・デュ・プレ(vc)
ダニエル・バレンボイム(p)

TOGE-12115 1967,68年録音

バレンボイムの能弁なピアノを得たデュ・プレの情熱的な歌いぶりと、ブラームスのソナタが秘める濃厚なロマンとが理想的な出会いを果たした名盤。ドラマチックな強奏も密やかな弱奏も、全てが鮮やかな輝きをみせる。

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器楽曲

タイトル王道のレパートリーを、数十年を経て微塵も色褪せぬ名演の数々で聴く。その芳醇な味わいを楽しみたい。

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番《テンペスト》
シューマン:幻想曲

スヴャトスラフ・リヒテル(p)

TOGE-12060 1961年8月録音

リヒテルがアメリカ・デビューを果たした翌年の録音で、彼の得意とした2曲を収める。振り幅の大きく、切れ味のよい表現は、外へ向けて熱気を放つかと思えば次の瞬間には内へと深く沈み込む。その自在さがすばらしい。

メンデルスゾーン:無言歌集
第1番《甘い思い出》/第6番《ヴェネツィアの舟歌》/第30番《春の歌》/第34番《紡ぎ歌》/他(全17曲)

ワルター・ギーゼキング(p)

TOGE-12116 1956年録音

清潔なピアニズムに馥郁たるロマンを柔らかくまとわせるギーゼキングの美点が最大限に発揮されるのは、フランス近代音楽のみではない。ここに収められたメンデルスゾーンもまた、不滅の名盤と呼ばれるにふさわしい。

ショパン:ワルツ集(14曲)

ディヌ・リパッティ(p)

TOGE-12023 1950年7月録音

白血病のためにわずか33歳で夭折したリパッティが遺した録音は、澄んだ音色と晴朗な音楽によって多くの人を魅了してきた。ショパンの《ワルツ集》は彼の代表盤で、躍動し、生気の横溢する弾きぶりが今なお新鮮だ。

ショパン:バラード&スケルツォ集
バラード(全4曲)/スケルツォ(全4曲)

ディヌ・リパッティ(p)

TOGE-12025 1954年10月,55年9月録音

モノラル時代のフランソワは、即興的なひらめきをよく統御し、引き締まった語り口で音楽をきりりとまとめていた。ショパンのバラードやスケルツォはそうした当時のスタイルと相性よく、小気味のよい演奏となった。

ショパン:24の前奏曲&4つの即興曲*
24の前奏曲/即興曲第1番/即興曲第2番/即興曲第3番/幻想即興曲

サンソン・フランソワ(p)

TOGE-12026 1957年11月,59年2,5月録音

個々の曲が宿す小宇宙を的確に描き分けながら、香り高い詩情を漂わせるフランソワの《前奏曲集》には、アルフレッド・コルトーの衣鉢を継ぐといわれる彼の真骨頂が聴かれよう。《4つの即興曲》も霊感に満ちた秀演。

ショパン:ポロネーズ集/幻想曲/タランテラ/舟歌

サンソン・フランソワ(p)

TOGE-12027/8(2枚組)1968年12月,69年1月録音

ポーランドの民俗的な色合いを濃くたたえるショパンのポロネーズに対して、フランソワは独特のテンポ・ルバートや音色の変化を駆使して、瞬間的なひらめきの横溢する音楽に仕上げた。最晩年の彼の芸風を伝える1枚。

ショパン:夜想曲集(19曲)

サンソン・フランソワ(p)

TOGE-12029/30(2枚組)1966年5,7月録音

研ぎ澄ました音色と瞬間ごとに絶妙に変転し続ける表情を通して、フランソワはこれらの曲が描く夜の空気感を絶妙に音にしていく。ロマンチックな表現と洒脱な精神とを巧みに融合させて、得難いショパンとなった。

ショパン:練習曲集作品10&25/ 3つの新しい練習曲

サンソン・フランソワ(p)

TOGE-12031 1958年9,10月,59年2月,66年3月録音

フランソワがその技術的なピークにショパンの《練習曲集》を録音できたのは僥倖であった。よく鳴り響く低音からきらびやかな高音まで、美しい音とファンタスティックな表情をふりまきながらシャープな演奏を繰り広げる。

ショパン:ワルツ集(14曲)

サンソン・フランソワ(p)

TOGE-12032 1963年1月録音

ワルツのリズムを心地よく持続させつつ、フランソワはテンポの揺らぎや間合いのとり方、音色の輝かせ方などに即興的な表現をふんだんに盛り込んでいく。その自在さは、他のいかなるピアニストにも成しえぬものだろう。

リスト:超絶技巧練習曲集(全12曲)/メフィスト・ワルツ第1番/小人の踊り

ジョルジ・シフラ(p)

TOGE-12033 1957年2,3,11,12月,58年2,5,6月録音

ハンガリー出身のジョルジュ・シフラは圧倒的な技巧を誇り、「リストの再来」として名をとどろかせた。《超絶技巧練習曲集》はその技巧を存分に生かした快刀乱麻の活躍ぶりが聴ける。稀代の名手の貴重な記録である。

リスト:ハンガリア狂詩曲集

ジョルジ・シフラ(p)

TOGE-12034/5(2枚組) 1972-75年録音

シフラによる2度目のハンガリア狂詩曲集。技巧的な切れ味のよさだけに頼らず、表現の振り幅を大きくとった大胆な解釈はきわめてスリリングで、これらの作品にふさわしい気分の高揚を描き出して余すところがない。

フォーレ:夜想曲全集 第1番〜第13番/主題と変奏曲作品73

エリック・ハイドシェック(p)

TOGE-12117/8(2枚組) 1960,62年録音

日本に多くのファンを持つハイドシェックが、その活動の最初期に録音したフォーレ。繊細な心の揺らめきを神経質になることなく巧みに、自然にすくい上げて、独特の音彩の中に融け込ませる手腕が聴きものといえる。

ドビュッシー:ピアノ作品全集 第1巻
前奏曲集第1巻,第2巻

ワルター・ギーゼキング(p)

TOGE-12036 1953年8月,54年12月録音

時代が変わろうとも、ギーゼキングの弾いたドビュッシーのピアノ曲録音の価値は、いささかも薄らぐことがない。清潔で堅固な音さばきとともに、音楽の内包する物語を平明に説き明かす演奏は、今なお深い感銘を与える。

ドビュッシー:ピアノ作品全集 第2巻
映像第1集,第2集/ピアノのために/版画/英雄的な子守歌/ハイドン讃

ワルター・ギーゼキング(p)

TOGE-12037 1953年8月録音

ギーゼキングのドビュッシーはかつて「新即物主義的」といわれたが、今聴くとテンポの揺らぎなどもあり、むしろ適度なロマンを感じさせる。その潤いある語り口は、描写性・物語性の高い曲で特に威力を発揮する。

ドビュッシー:ピアノ作品全集 第3巻
12の練習曲/スケッチ・ブックから/ノクチュルヌ/小さな黒人/マスク 他

ワルター・ギーゼキング(p)

TOGE-12038 1953年8月,54年12月,55年4月録音

録音当時最前衛の音楽であったドビュッシーの《練習曲集》に挑むにあたって、ギーゼキングは無味乾燥に陥ることなく、曲の内包する物語性を丹念に拾い上げて聴きでのある曲に仕上げている。併録の小品も味わい豊かだ。

ドビュッシー:ピアノ作品全集 第4巻
ベルガマスク組曲/アラベスク第1番,第2番/子供の領分/レントより遅く/喜びの島

ワルター・ギーゼキング(p)

TOGE-12039 1951年9月,53年8月録音

ドビュッシーの初期作品を中心に据えた当巻では、端正な外観に温かい眼差しをしのばせたギーゼキングの解釈が曲想によく合致して、瑞々しいロマンを醸し出す。さり気ない中に深い情趣をこめた演奏はいまだ色褪せない。

ドビュッシー:ピアノ曲選集
ベルガマスク組曲/前奏曲集より/子供の領分/映像第1集&第2集/練習曲集第2巻 他

サンソン・フランソワ(p)

TOGE-12061/4(4枚組) 1968-70年録音

フランソワが最晩年にとりくんだドビュッシーのピアノ曲全集は、彼の死によって未完のままに終わったものの、遺された録音は彼らしいひらめきを随所にみせて、類い稀な個性を余す所なく伝えるものとなっている。

ラヴェル:ピアノ曲全集
クープランの墓/高雅にして感傷的なワルツ/夜のガスパール/亡き王女のためのパヴァーヌ 他

ワルター・ギーゼキング(p)

TOGE-12065/6(2枚組) 1954年12月録音

ギーゼキングのラヴェルは、柔らかく丸みを帯びた音色をベースに、気品に満ちた音楽を展開する。その馥郁とした味わいは、切れ味のよさやクールなたたずまいを優先する現代のラヴェル演奏からは得られないものだ。

ピアノ・リサイタル
主よ,人の望みの喜びよ( J.S.バッハ/ヘス編)/ソナタ ホ長調L.23(D.スカルラッティ) /舟歌嬰ヘ短調作品60(ショパン) 他

ディヌ・リパッティ(p)

TOGE-12024 1947年2,9月,48年4月,50年7月録音

リパッティによる小品の録音を集成したもの。伝説的なバッハからきらびやかなラヴェルまで、強靭かつ透明感あふれるタッチが繰り出す曇りのない音楽を聴くと、彼の死と共に失われたものの大きさを考えずにはいられない。

ブザンソン音楽祭における最後のリサイタル
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番/ショパン:13のワルツ 他

ディヌ・リパッティ(p)

TOGE-12059 1950年9月録音 

リパッティが亡くなる直前に開いた最後のリサイタルの模様を収録したライヴ。病を押しての出演にもかかわらず、玲瓏なタッチと気品あふれる音楽は冴え渡り、その気迫は死が音楽を蝕むことを拒絶するかのようだ。

リヒテル・イン・イタリー
シューマン:《蝶々》/ピアノ・ソナタ第2番/ウィーンの謝肉祭の道化

スヴャトスラフ・リヒテル(p)

TOGE-12097 1962年10,11月録音

60年代初頭、西側世界に初めて姿をあらわしたリヒテルは、各地で目覚ましい成功を収めた。当盤はその頃のイタリアでのライヴ。刻々と気分を変えるシューマンの音楽を、シャープな表現を駆使して鮮やかに再現する。

クライスラー名曲集
ジプシーの女/美しきロスマリン/愛の喜び/愛の悲しみ/タンゴ/中国の太鼓 他

イツァーク・パールマン(vn)
サミュエル・サンダース(p)

TOGE-12067 1975-78年録音音

イツァーク・パールマンはクライスラーの音楽をこよなく愛し、LP時代には3枚からなる作品集を録音している。当盤はその最初の発売盤で、隙のない技術と水もしたたる美音を駆使した演奏は楽しいことこの上ない。

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(全曲)

パブロ・カザルス(vc)

TOGE-12040/1(2枚組)1936年11月,38年6月,39年6月録音

これらの作品を現代に蘇らせたカザルスによる記念碑的な名盤。各曲の舞曲としての性格を明快に打ち出すと同時に、よく練られたカンタービレを通わせるバランスのよい解釈は、録音の古さを越えていまだ強い感銘を与える。

 

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声楽曲

タイトル人声の美を純粋に味わえるレパートリーから、神への深い祈りをこめた名作まで、多様なプログラムが聴ける。

ベートーヴェン:荘厳ミサ曲

オットー・クレンペラー指揮 
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 
エリーザベト・セーダーシュトレム(S)
マルガ・ヘフゲン(A) 
ワルデマール・クメント(T) 他

TOGE-12042 1965年9,10月録音

情に流されることを拒み、冷厳な面持ちを保つ一方で、楽譜を隅々まで伸びやかに歌わせて音響に自由な精神の飛翔を映し出すクレンペラーのスタイルは、ベートーヴェン畢生の大作へのアプローチとしてまさに理想的だ。

ブラームス:ドイツ・レクイエム

オットー・クレンペラー指揮 
フィルハーモニア管弦楽団&合唱団 
エリーザベト・シュヴァルツコップ(S) 
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)

TOGE-12043 1961年1,3,4月録音

厳しい客観を自らに課しつつ音楽の核心に迫ろうとするクレンペラーは、《ドイツ・レクイエム》においても表面的な慟哭や哀惜を遠ざけて、ひたすらに深部に向けて沈潜する。その真摯な姿勢が感動を呼ぶ名演である。

モーツァルト歌曲リサイタル
静けさがほほえみながら/すみれ/クローエに/春へのあこがれ 他(全17曲)

エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)
ワルター・ギーゼキング(p)

TOGE-12068 1955年4月録音

シュヴァルツコップといえばヴォルフやR・シュトラウスといった近代音楽での歌唱が有名だが、劇場でもリサイタルでも、モーツァルトの占める位置は大きかった。巧みな語り口を生かした彼女の歌が堪能できる珠玉の1枚。

シューベルト歌曲集 第1集

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ジェラルド・ムーア(p)

TOGE-12069 1955年5月録音

さすらい人の月に寄せる歌/孤独な男/夜のすみれ/春のあこがれ/秘密 他(全12曲)
フィッシャー=ディースカウのシューベルトというと後年の歌曲全集が有名だが、EMIにもモノラル時代からまとまった録音を行っていた。今回は50年代の録音を4点、オリジナルのかたちで復刻したのが注目される。

シューベルト歌曲集 第2集
無限なる者に/楽に寄す/さすらい人/春へのあこがれ/シルヴィアに/春に 他(全12曲)

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ジェラルド・ムーア(p)

TOGE-12070 1957年9月録音

後年EMIへの最初の《白鳥の歌》としてまとめられた録音を含む4枚のシューベルト歌曲集は、解釈の完成度において後年の諸録音に引けをとらず、かつ若き日のフィッシャー=ディースカウの美声を堪能できる点が嬉しい。

シューベルト歌曲集 第3集
タルタルスの群れ/ギリシャの神々/期待/憧れ/水に潜る者

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
カール・エンゲル(p)

TOGE-12071 1959年1月録音

伴奏をムーアからエンゲルに代えてのシューベルト歌曲集第3巻は、シラーの詩による大作《水に潜る者》をはじめ、耳にする機会の少ない力作バラードを収めており、シューベルト・アルバムとしても珍しい企画といえる。

シューベルト歌曲集 第4集
セレナード/アリンデ/恋する人のそばに/ノルマンの歌/遠い地で/魔王 他(全10曲)

ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)
ジェラルド・ムーア(p)

TOGE-12072 1951年10月,58年5月録音

《セレナード》《魔王》といった人気作も収めたシューベルト歌曲集第4巻。巧緻な歌唱を支える若き日のフィッシャー=ディースカウの声は、言葉のニュアンスを深く、美しく伝えて、各曲の伝える世界を克明に描き出す。

シューベルト歌曲リサイタル
楽に寄す/春に/糸を紡ぐグレートヒェン/シルヴィアに/水の上で歌う 他(全12曲)

エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)
エドウィン・フィッシャー(p)

TOGE-12119 1952年10月録音

若き日のシュヴァルツコップが巨匠エドウィン・フィッシャーのピアノを得て録音したアルバム。歌と語りの間の絶妙なバランス、陰翳の濃い抑揚の練り上げなど、若やいだ声に成熟した表現が備わって得難い手触りを残す。

シューマン:リーダークライス/女の愛と生涯

エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)
ジェフリー・パーソンズ(p)

TOGE-12120 1974年4月録音

シュヴァルツコップがその活動の最後期に録音したシューマンは、彼女らしい巧緻な歌い口が、技巧よりも年齢を重ねた深みや重みを伝えて作品の世界を大きく広げていく。パーソンズのピアノも香気高い彩りを歌に与える。

R.シュトラウス:歌曲集
4つの最後の歌/母親の自慢話/献呈/親しき幻/憩え,わが魂/わが子に/子守歌/あした 他(全16曲)

エリーザベト・シュヴァルツコップ(S)
ジョージ・セル指揮 
ベルリン放送交響楽団 
ロンドン交響楽団

TOGE-12044 1965年9月,68年9月録音

ともにR・シュトラウスを得意とするシュヴァルツコップとセルは、旋律の動きを端々に至るまで丹念に練り上げて、その巧緻な抒情をたたえる世界を美しく音にする。特に《4つの最後の歌》は同曲の定盤として名高い。

ソング・リサイタル
ロリータ(ブッツィ=ぺッチャ)/イデアーレ(トスティ)/セレナータ(同) 他(全17曲)

ジュゼッペ・ディ・ステファノ(T)
G・M・ガリーノ指揮 
管弦楽団

TOGE-12045 1950年代録音

かのパヴァロッティも敬愛し、自らの手本としていたディ・ステファノが、トスティの作品をはじめとするイタリアの人気歌曲を歌った1枚。明晰な発音と明るく朗々たる美声の紡ぎ出す歌が聴き手を酔わせてくれる。

ナポリ民謡集
フニクリ・フニクラ(デンツァ)/オー・ソレ・ミオ(ディ・カプア)/帰れソレントへ(デ・クルティス)他(全20曲)

ジュゼッペ・ディ・ステファノ(T) 
G・M・ガリーノ指揮 
ディノ・オリヴィエリ指揮 
管弦楽団

TOGE-12046 1950年代録音

カラスと共演したオペラの録音が有名なディ・ステファノは、一方でリサイタル活動にも力を入れていた。特にナポリ民謡は彼の代名詞ともいえるレパートリーで、情感あふれる語り口を類い稀な美声にのせてすばらしい。

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