3/22 PINK FLOYD x InterFM "Why Pink Floyd…?"実施決定!
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ピンク・フロイド! それはロック・シーンという世界に築き上げられた巨大な城だ。最初に築城が始まったのは60年代の半ばのロンドンのアンダーグラウンド・シーン。まだ世間が3分台のヒット曲にしのぎをけずっている頃、ピンク・フロイドは既に彼等なりのやり方の
インプロヴィゼイションで音迷宮を作り出していた。
それから約半世紀の時が経ち、今やピンク・フロイドという巨大な城の中空にはもう雲がかかり、謎が謎をはらんでいる。グループとしての活動は1994年にリリースした「対」に合わせてのツアーを最後に休止しながらも、2005年の7月2日には世界9ヶ国で行われた地球規模のロック・イベント"ライヴ8"で24年ぶりにロジャー・ウォーターズが復帰してパフォーマンスをしたこともその謎に拍車をかけた。訴訟騒ぎを経て1987年に新生ピンク・フロイドをスタートさせたデヴィッド・ギルモアは自身のソロ・コンサートでも、ピンク・フロイドの名曲を必ず演奏しているし、ロジャー・ウォーターズも1990年に東西ドイツがひとつになり、ベルリンのポツダム広場で世界各国からトップ・アーティストたちを集めて『ザ・ウォール』の再演ライヴを実現させたのをはじめとして、ソロ・コンサートでの売りはピンク・フロイド時代の名曲である。
だから、僕は思う。20世紀のメイン・カルチャーであるロック・シーンが生み出した最大のグループがビートルズであることに異論を唱える人は誰もいないだろうが、同じようにイギリスから世界を征服したピンク・フロイドはビートルズと表裏一体を成して存在している。
そしてピンク・フロイドはビートルズが数え切れないほどのフォロワーとギネス・ブックに載るほどのカヴァー曲を生み出したのに、ただのひとつのフォロワーもカヴァーもなく、世界中にもはや"ピンク・フロイド信者"と言っても過言ではない信奉者を何百万、いや何千万と持っている。彼等が作り上げたアルバムはどれも例外なく大量生産大量遺棄されてきたポップ・ミュージックとは一線を画していて、聴く者に探究の旅をさせてくれる。
ライヴ盤やコンピレーション盤を除くと全部で14枚あるオリジナル・アルバムが、どれも歴史でありながらノスタルジアにならないのがピンク・フロイドの凄いところだし、60年代、70年代、80年代、90年代と続く4つの時代を彼等の音楽と旅することはロックが映画や美術と同じレベルで語られ、評価されるようになってきた21世紀の現在、かけがえのない楽しみであり、ロックがロックとして存在していた時代の素晴らしさを実感させてくれるとともに"ロック・クラシック"という言葉も頭に浮かんでくる。
そう、ここではっきりと書いておきたいのは、億単位のレコード・セールスとか、百単位のチャートの記録ということで"巨大"なグループの名を欲しいがままにしているピンク・フロイドだが、重要なのは彼等が構築した音楽の本質的な意味での奥深さ、凄さなのである。今回のジェイムス・ガスリーによる最新リマスタリング、ピンク・フロイド時代からずっと仕事をしてきたストーム・トーガソンの新しいアートワークが施され、紙(デジ)スリーヴの形でオリジナル・スタジオ・アルバム14タイトルが一挙にリリースというのはそうした面でも、最高にうれしいプロジェクトだ。僕はまたこれで"ピンク・フロイド信者"が増えることを確信してやまないし、新しい旅が出来ることで心が震える。ピンク・フロイドとの旅には終わりがない。
立川直樹
2011.5.10にEMI UKより発表されたプレスリリースの訳を掲載いたします。
ピンク・フロイドの大規模リリース・キャンペーン、「Why Pink Floyd…?」(ワールドワイドでのキャンペーン・タイトル)で未発表音源、コレクターズ・ボックスセット、全スタジオ・アルバムがリマスターされリリースされる。
1967年から関係が続いているピンク・フロイドとEMIミュージックはCD、DVD、ブルーレイ、SACD、多種にわたるデジタル・フォーマット、ヴァイラル・マーケティング、iPhoneアプリ、1CD新ベストアルバムを含み2011年9月26日からスタートする包括的なリリース・スケジュールを発表した。
いまだに最も成功し偉大なアーテイストである伝説的なバンドは先頃EMIとの契約に至った。これにより様々な形態でのリリースが可能になり多くはEMIとピンク・フロイドの長年の調査で発掘された貴重な音源を含む。
「Why Pink Floyd…?」キャンペーンでリリースされる商品は幅広いファンにアピールするものになっている。初めて聴く人にも魅力的な音楽であり、また熱心なファンには別テイク、未発表曲、1974年にウェンブリーで行われた伝説の「狂気」コンサートの映像及び音源を復元したものが収録された豪華ボックス・セット等が用意されている。
また今回のリリースでは様々な音楽体験が出来るよう特別に制作された。最新リマスターされた通常盤のスタンダード・エディション及びCD、DVD、ブルーレイを含む豪華ボックスセットのコレクターズ・エディションに加えオリジナル・アルバムにそのアルバムに関連した音源をまとめたボーナスCDがついたデラックス・エディションもリリースされより深く音楽を体験できるようになっている。
EMIグループのCEOのロジャー・ファクソン曰く「これは歴史上最も創造的で影響を与えたバンドの1つとEMIのユニークなコラボレーションである。このリリースには1年以上の歳月を費やしピンク・フロイドを現代音楽において最も刺激的なバンドにしたすべての要素が含まれている。Why Pink Floyd?(何故ピンク・フロイドか?)、それは彼らの音楽は特別でこれらのエキサイティングな新しいリリースは音楽ファンに彼らの素晴らしいレガシーを再発見させたアーティストのクオリティーへの感謝の気持ちは古びることがないことを証明するだろう。
長年ピンク・フロイドのアート・ディレクターを務めているストーム・トーガソンがすべてのCDの新しいブックレット、ボックス・セットのアートワーク、DVDのメニュー画面を含むビジュアル・デザインを監修している。写真家のジム・ファーマノフスキーがオリジナルの未発表写真によるフォトブックの編集を手掛けている。また最高の音質、映像を追求すべきデジタル・リマスタリングはジェイムス・ガスリー(米)とアンディ・ジャクソン(英)が指揮を取った。
ピンク・フロイドの映画を保管するラナ・トップハムは「狂気」、「炎」のコレクターズ・ボックス・セットに収録されている歴史的フィルムの苦労を要した復元作業を監修した。
まず最初に2011年9月26日にリリースされるタイトルはピンク・フロイドの名作「狂気」の6枚組コレクターズ・ボックス・セットと2枚組デラデラックス・エディション 。またコレクターズLPと各種デジタル・リリース。さらに最新デジタル・リマスターされたオリジナル・アルバム14タイトル及び全アルバムを収録したボックス・セット。
ファンが制作したコンテンツを活用しファンが自身の創造性を提供出来るデジタル施策を展開。またピンク・フロイドのレガシーを垣間見る事ができるiPhoneアプリも制作予定。
2011年11月7日の第2弾リリースに予定されているタイトルは「炎」の5枚組コレクターズ・ボックス・セットと2枚組デラックス・エディション。
共に20分におよぶクレイジー・ダイアモンドの演奏を含む1974年のウェンブリー公演からの音源、伝説的ジャズ・ヴァイオリニスト、ステファン・グラッペリ参加の「あなたがここにいてほしい」を収録。コレクターズLPと各種デジタルリリースも発売。
初めて1枚にピンク・フロイドの人気曲が収められた「A Foot In The Door - The Best Of Pink Floyd」は同時発売。
ジェイムス・ガスリーによってミックスされた待望の「炎」の5.1ヴァージョンはインディペンデント・レーベル、Acoustic Soundsからリリース。
2500万セットを売り上げ、文化的にも政治的にも30年にも及び試金石となったアルバム、「ザ・ウォール」は同じく7枚組のコレクターズ・ボックス・セットと3枚組のデラックス・エディションが2012年2月27日にリリースされる。同時にコレクターズLP及び各種デジタル・リリースも予定。
ピンク・フロイドのオフィシャル・ウェブサイト、www.pinkfloyd.comはリリースに向けて本日から大々的な展開が実施され、FaceBookには現在1100万人のフォロアーがいる。
2011年9月26日
*最新リマスターが施された全オリジナルアルバム14作のDiscovery Edition
*オリジナル・アルバム全14作とフォトブックを収録したボックス・セット
*通常盤 スタンダード・エディションのオリジナル・アルバム14作とボックスセットのデジタル・リリース
*狂気のコレクターズ・ボックスとデラックス・エディション、アナログLP、デジタル・リリース
2011年11月7日
*A Foot In The Door – The Best Of Pink Floyd
*炎のコレクターズ・ボックスとデラックス・エディション、アナログLP、デジタル・リリース
2012年2月27日
* ザ・ウォールのコレクターズ・ボックスとデラックス・ディション、アナログLP、デジタル・リリース
1967年にはシド・バレット、ロジャー・ウォーターズ、ニック・メイソン、リチャード・ライトがバンドに在籍していた。1968年にバレットが抜けデヴィッド・ギルモアが加入した。2006年にシド・バレット、2008年にリチャード・ライトが他界した。ピンク・フロイドは全世界で2億枚のレコードを売り上げている。