RADWIMPS STAFF DIARY

2009年09月24日

叫べ


ワタナベです。

連休、いかがでしたか。


なんとなく続いてきた、裏話(?)シリーズ。

「タユタ」まで来たので、3本目のビデオ「叫べ」のお話です。

(前に別なとこで書いたので、ダブって読む人はごめんなさい。)


アルバム発売後、ツアーが予定されていました。

その時期に楽しんでもらえるビデオを作ろうと、選ばれた曲が「叫べ」でした。


ライブでも後半、盛り上がる場面で演奏され、メンバーが最もジャンプした曲ではないかと思います。


ツアーリハーサルの合間に、早速打ち合わせ。

この監督も、掛川さんでした。


この歌には、「今日が これからの人生の 始まりの一日目なんだよ / 昨日が 今までの人生の 一番最後の日だったんだよ」と、言われてみればそうだけど、そんな事考えもしなかったなあ。と感じさせる、強力パンチが繰り出されています。


監督もこの辺に、グッと来ていました。

話し合いをしながら、「昨日までの僕」と「今日からの僕」を、画面をふたつに分割して、同時に映す事になりました。


歌詞に朝が出て来るので、寝起きのシーンから初めよう。

洋次郎の衣装は、パジャマ。


パジャマ洋次郎に、バンドの演奏シーンを絡める。


他のメンバーも、パジャマ?

いや、対比の面白さを狙って、スーツにメガネとか?


他のメンバーはスーツなのに、ボーカルはパジャマ。

それだ、それそれ。わはははは!と言ってるうちに、パジャマ・メガネ・スーツが、すとんと決まりました。



撮影は、ヘリポートでのバンド演奏シーンと、洋次郎の部屋のシーンと、二日間に渡って行われました。


一日目は、演奏シーン。


ビデオで観られる、洋次郎の膝まである長いポロシャツ(?)も、自前です。

買ってみたけれど、着てなかったそうです。

不思議な男よのう。


ちなみに、破れて穴だらけの赤い靴下を履いているんだけど、破れてないものよりぐっと値段が高いそうです。

不思議なシステムよのう。


他の3人は、スーツに変身。

「みんな、カッコ良すぎる!」と、監督と洋次郎から注文が入り、メガネやポマードでコミカルな方向にシフトしていきました。


七三分け、真ん中分けと、髪をなでつけながら、ポマードがぐいんぐいん減っていきます。

楽屋でおにぎりを食べたら、匂いがすごくて、ポマード味(?)みたいでした。


スーツにメガネ、の3人が準備完了。


こんなトリオのバンド、いそうだよねえ!と笑っていたら、誰かが、

「こんにちは、ザ・ポマーズです。」と言い、大爆笑。


パジャマ洋次郎&ザ・ポマーズの演奏シーンは、こんなふうに始まって、楽しく終了しました。


2日目は、洋次郎のみ。

寝ぼけている人とキビキビ動く人の、ひとり二役。


「もう少し、眠そうな顔してみてくれる?」

「元気良く起きて、体操してみようか。」


などなど、細かい演技指導が入り、ビデオを観てくれた人はわかると思うけれど、楽しいシーンが満載でした。


午前2時、撮影終了。


監督は、「いやあ、野田君に歯を磨きながら歌ってみてと言ったら、パッとやってくれてうれしかったなあ。どうしてもやりたかったんだけど、イヤかなあと心配してたんです。」


と、リアクションに困る深いツボに、大満足の表情を浮かべています。


何日かの深夜に及ぶ編集作業が施され、拍手パチパチ&握手握手で、ビデオは完成しました。

2画面をうまく連携させるため、編集も大変だったようです。


こうして、「アルトコロニーの定理」をめぐる3本のビデオ製作は、終了したのでありました。

「叫べ」のビデオは、ツアー初日、4月6日からオンエアーが始まりました。


もう半年近く前の事です。

早いなあ。


もうすぐ、10月。

良い秋にしましょう。

風邪に気をつけてください。


 

12:44 | Comments(222)

2009年09月10日

しき。


ワタナベです。

スコアブック、「アルトベンリーの兵器」が発表されました。


全国のバンドマン&ウーマンの皆さん、楽器代やらスタジオ代で大変な人も多いかと思いますが。

みんなで音を出す楽しさを、味わってください。


RADWIMPSのコピーバンド、聴いてみたいものです。

残念ながら聴いた事はないのですが、RADWIMPSのメンバーはあるようです。


何年か前の話だけど。

新曲制作のために、貸しスタジオに入っていた頃です。


音を出すのを止めた時、隣のスタジオから、ラッドが聞こえて来て、物凄くびっくりしたそうです。


そのうち、窓からのぞく人たちがいて。


「あれ、本物じゃね?」

「こんなとこにいるわけねえだろう。」

「聴いた事ない曲やってるけど、新曲じゃね?」


みたいな空気になってしまったそうです。


メンバーは、「ウチらより、うまかった。」と、笑っていました。

こちらも、拍手して笑ってしまいました。



楽器はやらないけど、予約した!と言う方もいるようです。

スコア以外にも「企画ページ」がありますから、お楽しみに。


クラッシック音楽のファンの中には、スコアブックを見ながらCDを聴く人がいます。

指揮棒を買って来て、指揮者のマネをしながら聴く人もいるそうです。


ひとりでヘッドフォンとかしちゃって、指揮棒を振りまくっている人。

指揮者になりきって、沈痛な表情で頭をガンガン揺さぶって。


陶酔感。

唯我独尊の到達感。


こういう人、私は好きです。


いつか、やってみたいと思っています。

トランペットがファンファーレを鳴らす時には、両手を挙げて立ち上がってみようと思います。


まずは、RADWIMPSを指揮してみましょうか。

ギターソロのところでは、自分の右にいる「くわ」を、指揮棒(割り箸でもいいか。)で指したりして。


じゃかじゃん。


 

14:46 | Comments(204)

2009年09月04日

タユタ


ワタナベです。


セプテンバーになりました。

いろいろと、皆さんの愛が溢れていますね。


なんか、昔話シリーズのようになって来ましたが、引き続き。

こんどは、「タユタ」のビデオのお話です。


この曲の原型は、かなり前からありました。


アルバムの中で最初に作られた曲が、「タユタ」と「37458」

2曲が出来た時から、アルバムの最初と最後の曲にする。と、決めていたそうです。


そんな事もあり、アルバムの冒頭を飾る「タユタ」のビデオ制作が決まって行きます。


監督は、前回同様に掛川さん。

「おしゃかしゃま」の撮影前、セットを組んでいる時間を使って、プロモーション用の写真を撮ることにしました。


アーティスト写真と呼ばれるものです。

店頭でも目にしたと思いますが、洋次郎がうつむいている4人の写真は、この時撮影されました。


いろいろな場所で撮影しながら、スタジオの屋上に行った時です。

掛川さんが、様子を見に来ました。

(監督も、セットが出来上がるまでは、そんなにやる事なかったみたいで。)


両手を空にあげて、「いい景色だなあー。」と、伸びをしています。


この時点で、「おしゃかしゃま」の次に、「タユタ」のビデオ撮影もお願いしていました。

「洋次郎が、車に乗っている映像がメイン。」と言う事も、決まっていました。


そのため、撮影に適した駐車場を、いろいろと探していたそうです。


屋上から見える大きな駐車場に目をとめ、「あの駐車場いいんじゃない?タユタ。タユタの撮影に。」

あとから聞いたのですが、わりと(かなり?)思いつきやひらめきで行動するタイプだそうです。(笑)


早くもスタッフがその駐車場に向かい、撮影場所として決まってしまいました。



「おしゃかしゃま」の撮影が終わって、間もない2月。


我々は、「タユタ」の撮影で、また同じ場所に集まりました。

(屋上から見えた駐車場だから、当たり前だけど。)


明け方のシーンもあるので、夕方集合。

長い夜の、始まりです。


屋上に、洋次郎が乗る車が置かれ、その周りを多くの機材が取り囲んでいます。

ライトが点滅し、雨を降らせるリハーサルも、行われています。


このビデオは、車の窓を流れる雨の滴が、重要な役割を果たしています。

うまく滴が流れますように!と、全員が息を呑んでモニターを見つめています。


「おおー、いいね、うまく流れた!」なんて、こちらで言っていると、監督よりひと言。

「今の良かったねー!よーし、もう一回!」


あれ。やはり「もう一回なんだ。そう来ると思ったんだよなあ。」と言わんばかりに、

「オッケー、次のシーンやろう!」と言われるまで、スタッフも持ち場を離れようとしません。


いいコンビネーションと言うか。

「良かった!って言われても、信じちゃいけないんだ。」と、わかっていると言うか。


ただ、何度も「もう一回!」をやっていると、夜が明けてしまいます。

その時には、夜明けのシーン撮影の、準備が出来ていないといけません。


天候は、待ってくれません。

その辺が、大変だったようです。



かなり寒い、真冬の屋上。

洋次郎の撮影は車内のシーンなので、どうしても薄着でいる事が多くなりました。


コートを着ているスタッフが、「寒い、寒いよー。」とつぶやいているのに、洋次郎は、一度も寒いと言わずに、淡々と撮影をこなして行きました。


夜明けのシーンも無事終わり、すっかり空が白くなって来た頃。

スタッフから、「以上です!洋次郎さん、おつかれさまでした!」と声がかかり、拍手が巻き起こります。


ああ、寒かった。帰ってお風呂に入って、眠りたい。

と思いましたが、「アルトコロニーの定理」のジャケットの確認をしないと、発売日に間に合いません。


ジャケットデザイナーの永戸さんも、やって来ています。


着替えもそこそこに、その作業へ。

洋次郎には、大変な一日だったと思います。

レコーディングで、もっと大変な日々を過ごしていたので、慣れてしまっていたのかもしれませんが。


その後、怒濤の取材スケジュールをこなしながら、スタジオで「タユタ」を完成させ、皆さんに届ける準備が整えられて行きました。


そう言えば。

先日、ライブハウスでばったり永戸さんに会いました。


フリージャズのライブを、とっても楽しそうに観ていました。

僕もビールを頼んで、ゆるゆるとしておりました。


そんなこんなで、明日も元気に過ごします。

皆さんも、お元気で。


 

15:00 | Comments(190)

1