必聴名盤シリーズ 初回生産限定
価格:各¥2,300(tax in)

續 脱・どん底/ダウン・タウン・ブギウギ・バンド

TOCT-25114
オリジナル発売日:75/02/05

ロック・演歌・歌謡曲の垣根を飛び越え、70年代音楽シーンを作り変えたDTBWBのセカンドアルバム。

  1. 棄てましょブキ
  2. アンタがいない
  3. うらぶれた部屋で
  4. ダウンタウン・ならず者懺悔
  5. ベースキャンプ・ブルース
  6. スモーキン・ブギ
  7. 賣物ブギ
  8. ジプシー・マリー
  9. 待ちくたびれた16歳
  10. 恋のかけら
  11. 港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ

 70年代の日本語のロックには二つの源流がある。一つはカントリー・ロックやブルース・ロックを下地に文学的な日本語を乗せることに成功したはっぴいえんどであり、もう一つは皮ジャン、リーゼントというオールディーズ・ファッションにカタカナ系の日本語でロックン・ロールを再生させたキャロルだ。そんな二つの水脈で言うとダウン・タウン・ブギウギ・バンドは後者の流れの中での最重要バンドになる。センセーショナルな話題性と先鋭的なイメージで突出していたものの、実質的には二年しか活動しなかったキャロルに対して、歌謡曲も含めたヒット・チャートを席巻し、ロックは売れないという常識を覆し、“売れるロック・バンド”を証明したのが彼らだったからだ。

 ダウン・タウン・ブギウギ・バンドの結成は73年。シングル「知らず知らずのうちに」でのデビューは12月。翌年のデビュー・アルバム『脱・どん底』は当初、放送禁止の高倉健の「網走番外地」が入っており、急遽、岡林信康の「山谷ブルース」に切り替えたため、3ヶ月遅れて発売された。リーダーの宇崎竜童は、大学時代、ジャズ・バンドでトランペットを吹いていた。バンド結成前はGSのマネージャーやクラブの弾き語りなどいわゆる下積みを経験した後にデビューした。一枚目ではまだ、長髪のフォーク・グループ風だった。

 このアルバムは二枚目。リーゼントにつなぎというファッションと、ばた臭いブルースやロックン・ロールと日本語というスタイルが明確になった最初のアルバム。横須賀や米軍基地を扱った曲や、笠置シズ子の「賣物ブギ」、戦後の天才風刺作家三木鶏郎を拝借した「棄てましょブキ」。彼らの庶民性や風刺性に貫かれている。

 シングルの「スモーキン・ブギ」は75年の年間チャート15位、「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」が7位と二曲の大ヒットを収録。ロックとシングル・ヒットが結びついた最初の記念すべきアルバムがこれだ。

田家秀樹


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