必聴名盤シリーズ 初回生産限定
価格:各¥2,300(tax in)

25 ばあすでい・こんさあと /北山 修

TOCT-25205
オリジナル発売日:71/09/05

25歳の誕生日、1971年6月19日に大阪毎日ホールで行われたコンサートのライヴ・アルバム。

  1. 気らくに生きよう / 北山 修
  2. 美しいものたち / 北山 修
  3. ピンクの戦車 / 北山 修
  4. 海はきらいさ / 北山 修
  5. ふたりだけの旅 / はしだのりひことクライマックス
  6. 花嫁 / はしだのりひことクライマックス
  7. あの素晴しい愛をもう一度 / 北山 修,加藤和彦
  8. サムの朗読
  9. 夕陽よおやすみ / 北山 修、杉田二郎
  10. 青春のわかれ道 / ジローズ
  11. 戦争を知らない子供たち / 北山 修、ジローズ、ザ・ムッシュ
  12. いなかへ行こう / 北山 修、ザ・ムッシュ
  13. 風 / 北山 修、ジローズ、ザ・ムッシュ
  14. さらば恋人 / 北山 修

 68年10月ザ・フォーク・クルセダーズは解散した。正確にいえば2度目の解散である。第一期フォークルは最終的に加藤和彦、北山修、平沼義男の3人組となってアルバム『ハレンチ』発表後に解散した。しかしちょっとしたはずみで「帰って来たヨッパライ」が大ヒットしたため再結成を余儀なくされ、家業を継いだ平沼に代って元ドゥーディー・ランブラーズの端田宣彦が加わり67年12月に再結成されたのが世によく知られるフォークル(第二期)である。

 北山修は京都大学医学部1年のとき(65年)にフォークルに参加、ベースとコーラス、おしゃべりなどを担当してきた。再結成してからはより作詞に力をそそぐようになった。加藤和彦が作曲に本腰を入れはじめたことに呼応してのことであろうか。元来がおしゃべりであったこともあって、言葉に対して敏感であるとともに何事にも真正面から対応してしまう性質らしく、深夜放送のDJとしても、人気を博す。カレッジ・フォークも反戦フォークもともに転換期を迎える69〜70年に北山はラジオで積極的に日本のフォークをオンエアしていた。投書にもおおらかかつまじめに答えるよき兄貴として新たな支持を得ていったのだった。

 音楽作品としては69年11月に初のソロ・アルバム『ピエロのサム』をキタヤマ・オ・サム名義で発表している。歌と朗読で構成されたミュージカル仕立ての作品で、“歌う作家”的な立場で活動しようという北山の意図が伝わってくる。ユーモアとペーソス、わかりやすい言葉でメッセージを伝えていこうという創作姿勢は、どちらかというと暗く湿りがちで理屈っぽくなりがちな世相に対抗しようという思いの反映かもしれない。69〜71年には作詞家として多くの人に詞を提供しているが、そうした提供作を集めた『北山修作詩集・戦争を知らない子供たち』というアルバムも71年6月にリリースされている。

 このアルバムは71年6月19日に25歳になった北山修の誕生日を記念したコンサートの記録である。はしだのりひこ、加藤和彦、ジローズ、ザ・ムッシュ、谷村新司らがゲストとして登場。北山は主役兼ホストという感じでしゃべりまくっている。加藤と北山の2人による「あの素晴しい愛をもう一度」はステージではこの日が初披露であった。その他この日だけの貴重な顔合わせによる歌がいくつも聴ける。聴きながら当時を振り返ってみると、71年が日本のフォークの分岐点だったと、改めて思えてならないのであった。

湯浅 学


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